screaming over Loudly (by soL)

とんでもなく不定期に更新する戯言と手記 文才はない

急に地元に帰還して 緩やかに街を見回して

 お久でございます!少し前まで「ポン・デ・リング」を「ポンデ・リング」だと思ってましたsoLです!皆様如何お過ごしでしょうか...

 

 後期日程が終わり、ゆっくりしている方も多いと思われます。今回は自分の雑記帳(一冊で日記帳とメモ帳と落書き帳の仕事をしている「マルチ帳」です)の中から、年末年始に徒然にゆるーく書いてあったメモを加筆して、ここに残したいと思います。どうか「ゆるーく」読んでいただければと思います。

 

 

よいしょ!

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 自分は、年末年始に成人式などの関係で1週間ほど地元に帰省をしました。自分は昨年度は免許を取るときと引っ越し時のときくらいしか帰省していなかったので、自分にとってはほぼ2年ぶりくらいの長期間の帰省になりました。

 

 自分は愛知県のとある街の端っこで生まれ育ちました。実家は準工業地帯の中にあり、お隣は採石場、ちょっと行ったところに下水処理場とゴミ処理場、向かいには「こじんまり」としか言い様の無い住宅街が広がっており、幼少時のsoLはそういう工場街の景色がとても好きでした。夜に家のガラス窓に反射して光るゴミ処理場の煙と工場のナトリウムランプが、何かFF7クラウドとティファのやつ)みたいでお気に入りでした。しかし、自分が小学校から中学校に上がるくらいにかけて周辺の再開発が始まり、広大なダンプカーの駐車場はスーパーマーケットと家電量販店に、点々と存在した廃品回収所はすべてコンビニや飲食店になり、自分が高校3年生になる頃には近所に田舎民にとっての「都会の証」であるスターバックスコーヒーまで出来てしまい、幼少時に作業服姿のおじさんしかいなかった工場街は、流行のDNAみたいな模様のセーター(アラン模様というらしい)を着た女子高生がうろつく、住みよい郊外のニュータウンへと生まれ変わりました。

 後者の街の方が良い街ではあるし、滅茶苦茶住みやすいのは分かっているんです、それはもう再開発が行われてから暮らしは便利になりすぎました。ただ、自分の中では幼少時に好きだったコンクリート排気ガスで灰色一辺倒に染まった街並みが急速に無くなって行くことに、少し寂しさを覚えていました。「あーコレが懐古厨かぁ...」と10代にして思いながらも、学生時代を楽しく過ごしました。

 

  そして少しのブランクが空き、Finally, The soL has come back  home (*1)してきました。

(*1 アメリカの俳優、ドゥエイン・ジョンソンのプロレスラー時代の決め台詞)

 実家に帰って家族で話した会話の中には、信じられないような言葉も多くありました。

「新しく近所にスーパーが二軒建ったんだよ!!」「ちょっと行った所にコストコが出来たんだよ!!」、「もうちょっと行けばIKEAもあるよ!!」...

 コストコ...IKEA...空想上の建物じゃ無かったの????とコストコのパンを頬張りながら地元の急な都会のなりっぷりに驚きました。ふと窓の外に目をやると、向かいに新しくラーメン屋が出来ているし...

 そんな事を話している内に年は明け、明くる日は高校の同窓会(のような会)となった1月3日、会に行く前に一人で高校時代のルートを巡ってみようかな...と思い立ちました。最寄り駅(この駅は全く変わらないです 使いづらいから真っ先に再開発すべきなのに)からまずは電車で30分位かけて、名古屋と近隣都市の中継地点である大曽根駅に繰り出します。学生時代も大曽根乗り換えで通学していたので、学生の頃を思い出して電車内からワクワクしていました。小遣いを貯めて食べに行った歌志軒はまだあるかな...一時期「カフェに入る事」を格好いいと思って何度かイキって通ったドトールは繁盛してるかな...

 「間もなく大曽根大曽根ー」と聞き慣れた車掌の声が聞こえ、一番乗りで電車から降りた自分は、その駅の光景を見て懐かしさの感情はどこかへ逃げ、驚き以外の感情が出てきませんでした。

 

大曽根駅が、なんか新しくなっとる...


 

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新しくなっていた大曽根TOTOホームページより)

 自分が学生の頃は各路線の駅と、それらを繋ぐ通路の間に専門店やコンビニ無作為に連なっていた、「The でかい駅」といった、お世辞にも余り綺麗では無い灰色の駅だったのに、何だ!?普通に専門店「通り」が出来てるぞ!!綺麗だし!!!栄かここは!!??

 とりあえずここは大曽根駅では無いので、最終目的地の名古屋駅までさっさと行こうと思ったその瞬間、一つの看板が目に飛び込んできました。

 

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ナゴヤドーム

....!?!?!?!?!?

知らない!知らない!俺こんな名前のドーム知らない!

六兆年と一夜物語」では無いです。心の底からでた「知らない」です。

 ナゴヤドームが改名、というのは知っていましたが、いざ変わった後のモノを目の当たりにしてしまうと、こんなに驚くものなんですね...

 

 少し変化に追いつけず気が遠くなりそうになったりしましたが、何とか名古屋駅につきました。駅から出る前に、部活の遠征などの帰りに幾度無く食べた立ち食いきしめん(名古屋周辺では駅きしめんが主流です 駅すぐの「富士そば」は名古屋圏には基本存在しません)を食べることにしました。

 あの頃より店が改装されてリニューアルオープンしていますが、地元と大曽根のダブルパンチを受けた自分はそんなジャブでは倒れないです。出てきたきしめんはが学生当時の味そのものでした。まぁ2年しか経っていないので、普通に変わっている方がおかしいのですが...。

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おいしい

 自分の遠征帰りには、店の一番隅の席に、レモンサワー片手に小説をずっと読んでいるサラリーマンのおじさんがいつもいました。そんな思い出も湧き出しつつ、きしめんを完食し、店を出るときにふと隅の席に目をやると、そこには
 DNAみたいな模様のセーターを着た女の子が、スターバックスの紙袋片手に、きしめんを待っていました。

 

 ここは...何処だ...??

 

 自分の地元と同じ区画で、同じ道路だけど、中身は全く違う街...何処なんだここは...??自分が学生時代を過ごした街は...???????

 

 え.........何処ここ.........??

 

 

...とここまでつらつらと特にオチも無い平坦な文章を書き連ねましたが、何が言いたかったかというと、人って「緩やかな変化」の方が地よいけど、「急な変化」ばっかり見ちゃうよね、ということです。

 例えば、自分にとって登山の醍醐味の一つは山を登るにつれ徐々に開いて、明るくなっていく景色や、段々変わっていく木々や自然などを楽しむ事だと思います。徐々に変わりゆく景色では無く、急に景色が3000m峰の景色に変わるなどしたら、絶叫マシンなみの声が出て、心地よくは感じ無いのでは無いかと思います。

 ただ、やっぱり自分は急な変化の方が目についちゃうわけで、友達が急に髪を染めたり、コンタクトにしたりは直ぐ分かるけど、筋トレして徐々に筋肉がついているなんて事は自分はあんまり気にならず、6ヶ月後くらいに「あれ?」ってなると思います...。

 街並みとかが急に変わるとそりゃあ錯乱もしますし、逆に自分は帰省したときに「急な変化点」ばかり見過ぎていて、緩やかに変わっていった点を見つけられなかったかも知れない、そのせいでこんな感情を抱いてしまったのかな...と、ここに書いた中でも、最寄り駅や、電車の車掌は全然変わらず、当時のままじゃ無いか...。自分は今まで「急な変化」ばかり気がついたり、気にしていたので、一度立ち止まって周りの「緩やかな変化」を探したり、見つけたりすることも大切なのでは無いかと...。緩やかに生活した方が人って心地よいしね...。以上、雑記帳には書いてあった事です。めちゃ量書いといて言ってることはすんごい至極当たり前の事ですね...すみません.でした..。

 

 ちなみに自分は「緩やかな変化」を盲信して急なテスト勉強とかをサボって普通にバイトとか入っていたら先週の期末テストですげえやらかしました!!!たまには急いで何かをすることも大事ですね!!!大事だよ!!!急ぐときは急ごうね!!!!留年しちゃうから!!!!!またどうぞ!!!!!!!!